
小児矯正の目的

歯科矯正はI期治療(乳歯列、子どもの歯と大人の歯が混在する時期に行われる矯正治療)とII期治療(大人の歯が生えそろってから行われる矯正治療)に分かれます。
小児矯正は、I期治療にあたります。顎の成長をコントロールし、骨格の調整や歯の位置を適切に導くことが可能になります。
大人の矯正治療と何が違うの?

成人矯正(II期治療)は永久歯のすべての歯の位置を整えることで、正しい歯並び・かみ合わせを目指します。
小児矯正(I期治療)は本来必要なII期治療が不要になる、またはII期治療の負担を少なくするための土台作り、顎の成長を促したり、習癖による伵合の悪化を予防したり、これから生えてくる大人の歯のスペースを確保することで、大人の歯がきれいに並ぶような環境を目指します。
小児歯科と矯正歯科の違いは?

小児歯科は主にむし歯や歯周病の治療、予防処置(フッ素塗布やシーラント)、口腔衛生指導など子どもの成長に合わせた口腔の健康管理を専門としています。
矯正歯科は主に歯並びやかみ合わせの異常を専門的に診断し、治療を行います。見た目の美しさだけでなく伵合機能や発音、口腔筋機能の向上を目指します。日本歯科歯科学会などが認定し、専門的な知識と経験を持つ医師が治療を担当します。
お子様の未来の笑顔を守るために定期検診や専門歯科での相談を始めることをオススメします。
子どもの癖が歯に及ぼす影響
子どもの癖が歯に及ぼす影響 特に成長期にある子どもにおいては、毎日歯や顎に力がかかり続けることにより、歯並びの悪化や乱れ、あごの骨の変形につながることがあります。歯並びを悪くする子どもの癖として次のようなものがあります。
1、指しゃぶり

3歳頃には自然と指しゃぶりをやめるこどもが多いです。
しかし、4歳以降も指しゃぶりが続くと、歯並びに悪影響及ぼす可能性があります。
長期間の指しゃぶりは、指で前歯を常に押すことになるため、上の歯が出っ歯(上顎前突)になったり、奥歯で噛んでも前歯が閉じない(開伵)を引き起こす原因になります。
2、舌の癖

舌癖(舌を前に出したり、上下の歯に舌を挟む癖)があると、歯が前方に押されます。わずかな力でも長期間続くと歯並び悪影響を及ぼします。
舌で前歯を押し出し、上の歯が出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)や奥歯で噛んでも前歯が閉じない(開伵)を引き起こす原因になります。
3、口呼吸

口呼吸をしていると上顎への圧力が失われ、顎の成長が妨げられ、上顎が狭くなり歯が並ぶスペースが不足します。また、口呼吸により舌や唇の筋肉バランスが崩れて、歯の位置が安定せず、歯が重なったり前歯が突出したりすることがあります。さらに口腔内が乾燥して虫歯や歯周病のリスクが高まります。
4、唇、爪を噛む癖

主にストレスや不安、集中力の維持のために無意識に行われます。唇を噛む癖は上顎前突(出っ歯)や受け口(下顎前突)、爪を噛む癖は特定の歯を動かしてしまい乱ぐい歯(叢生)や歯の摩耗の原因となることがあります。
5、頬杖、悪い姿勢

歯並びは口周りの癖だけでなく、姿勢の影響も受けます。子どもの頬杖をつく癖は、下顎の骨に変形をもたらし、噛み合わせをずらす要因となります。また、悪い姿勢(猫背・ストレートネック・足を組む姿勢)はかみ合わせのバランスを崩し、歯並びの乱れにつながります。
対策と注意点
3歳を過ぎても続く指しゃぶりや、舌の突出しが長期間続く場合は、矯正歯科での「筋機能療法(トレーニング)」や、専用の装置を用いた矯正が推奨されます。無意識の癖を治すことは子供自身では難しいため、優しく見守りながら、生活習慣を見直すことが大切です。
子どもの癖が歯に及ぼす影響
当院では、以下の装置を使用しています。
1、拡大床(かくだいしょう)

顎の成長期に歯列の幅を広げて永久歯の萌出のスペースを確保する取り外し式の矯正装置です。ネジを回すなど自己管理が必要ですが、非抜歯で治療できる可能性が高いのがメリットです。先天性欠如歯や歯のサイズが平均と異なる場合にも適応できます。上下の正中のずれや個々の歯の微調整には不向きのため、ブラケット装置との併用が必要になる。
2、リンガルアーチ(固定式)

奥歯に固定した金属の輪(バンド)と歯の裏側に沿わせたワイヤーで主に乳歯・永久歯の生えかわり期に使う固定式矯正装置です。歯の伱間確保、特定の歯の移動、埋伏歯の牽引、柵状のワイヤーを装着すれば舌癖の改善に有効で、裏側のため目立ちにくく、長期間安定した効果が得られます。
3、機能矯正装置(きのうきょうせいそうち)

5歳頃から永久歯が生えそろう時期に使用する、子供向けのシリコンやプラスチック製のマウスピース型矯正装置です。就寝中+日中1~3時間装着し、口周りの筋肉を鍛えて舌の位置を正しくし、歯並びや噛み合わせ、顎の発育を利用して正しい方向へ誘導する機能的矯正装置です。
4、ブラケット装置(ワイヤー矯正)

歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かしたり、永久歯のスペースを確保する一般的な装置です。装置を自分で取り外せないため、24時間継続的に矯正力が働き、高い精度で効率的に歯を動かすことができます。
5、インビザラインファースト

混合歯列期のこども向けの目立ちにくい透明なマウスピース矯正装置。取り外し式なので食事や歯磨きはいつも通り行うことが出来ることが特徴です。装着時間を守らないと有効な効果が発揮されないため、装置の自己管理が難しい場合はご家族の協力が必要不可欠な矯正装置です。
子どもの癖が歯に及ぼす影響
小児矯正を始める時期は、お子様の歯並びや成長によって異なります。一般的には乳歯と永久歯が混在する「I期治療」は6~10歳頃、永久歯を対象とした「II期治療」は10~12歳頃が適切とされています。
機能矯正装置は乳歯列の5歳頃から始めることが多いです。また、ブラケット装置は混合歯列期に始めるので、前歯が生え変わる7歳頃で始めることが多いです。しかし、機能矯正装置のみでI期治療を終えることは少なく、I期治療のブラケット装置に移行したり、II期治療のブラケット装置やマウスピース矯正に移行することがほとんどです。

矯正を始めてから次の矯正段階へ移行するときに小児歯科から矯正歯科に医院が変わると費用がまた一からになることが多いです。矯正治療を始める前に機能矯正装置以外にブラケット装置の治療も行っているのか確認することをおすすめします。
まずは、お子さまの歯並びが気になる親御様にとって、小児矯正の費用や治療期間、方法などお悩みやご不安はお気軽にご相談ください。

矯正治療中の虫歯について

矯正治療中に虫歯になりやすい原因
矯正治療中に虫歯ができやすい理由として、次のようなものがあります。
- 歯を磨きにくくなるため
- 唾液の自浄作用が働きにくくなるため
- 装置器具に汚れが溜まりやすくなるため
装置の凸凹に汚れが溜まりやすく、歯磨きが難しくなり磨き残しが生じると虫歯のリスクが高くなります。ブラケット矯正以外にもマウスピース矯正も影響がないわけではありません。
矯正治療中に虫歯になるのを予防する方法

矯正治療中の虫歯を予防するためには、 日々のケアをしっかり行うことが大切です。
予防方法としては次のようなものがあります。
- 正しい方法で丁寧に磨く
- ワンタフトブラシ、 歯間ブラシを使う
- フッ素入りのケア用品を使う
- 定期的にクリーニングを受ける
装置を装着すると歯磨きが難しくなりますが、ポイントを押さえて毎日の歯磨きを丁寧に行えば、虫歯を予防しながら矯正治療を続けることが可能です。当院では、その点を踏まえて矯正期間中の予防処置にも力を入れています。装置が付いている状態での保険適用クリーニング、フッ素塗布を行っています。
また、 お家でのセルフケアとしてフッ素洗口剤の使用もかなり効果的です(受付にて 購入できます)。
最後に
お子さまの将来をに見据えた矯正治療をすることで10年後に「ありがとう」と言ってもらえる選択をしてあげることがお子さまの人生を豊かにすることにつながります。
「矯正の相談=治療しなければならない」ではなく、
「お子さまのお口の成長の変化は適切かどうかを聞きに行く」
このような意識で、当院の矯正相談にお越しいただければと思っております。
初診「個別」相談へのご案内
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00 ~ 14:00 | ● | - | ● | ● | ●※ | ▲※ | ▲※ |
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料金表
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