可能な限りの「非抜歯」矯正を行っています

事前にお伝えすると、すべての症例で非抜歯矯正を行っているわけではありません。
お口の状態を総合的に分析し、非抜歯で対応できるケースは可能な限りその方向で対応し、どうしても抜歯が必要なケースでは理由をご説明させていただき、患者様の了承が得られれば抜歯いたします。

当院での考え方は非常にシンプルであり、抜歯・非抜歯の判断基準は以下のようになります。

非抜歯の基準

• 抜歯をしなくても、審美的・機能的に正しい咬合ができる
• 抜歯をしなくても、美しい横顔がつくれる

抜歯の基準

以下、無理な非抜歯矯正を行い、あとあと問題が生じる可能性が高いケースをご紹介します。

出っ歯(上顎前突)による
「審美性の喪失」

イメージしやすい例としては、3人掛けの椅子に、4人座ろうとした場合に似ています。座ろうとすればなんとか4人座ることが出来ますが、部分的に無理が生じますので、どこかが盛り上がってしまいます。これは矯正も同様です。

患者様の歯並びの状態をシッカリ把握し、できること・できないことを正しくお伝えすることが大切と考えています。まずはご相談ください。

非抜歯の可能性を高める「術式」のご紹介

当院では、「抜歯ケース」であっても「ある工夫」をすることで「非抜歯」で対応できるようになる手法も行っています。

歯を薄く削るディスキング
（I.P.R／A.R.S）

非抜歯に関して～担当医からのメッセージ

ここまで抜歯・非抜歯の治療選択に関してお話ししてきましたが、皆様に知っていただきたいのは、「非抜歯」で治療することが「目的」になってはいけないということです。そもそもの目的は矯正治療をすることで、「歯並びの美しさと、噛むという機能性を回復」させることです。この目的を達成させるために非抜歯でも対応できる場合は非抜歯をご提案しますし、達成が難しいと判断した場合は抜歯を提案させていただきます。

非抜歯の副次的効果～「治療期間の短縮」

非抜歯で治療できると「治療期間が短く」なります。
この理屈は簡単です。

抜歯をすると歯を並べるためのスペースが増え、並べるための自由度が高まりますが、同時に、それぞれの歯を移動させる距離も多くなり、その分、治療期間も長くなります。

簡単にお伝えすると、歯をスムーズ（短期）に移動させるためには強い力ではなく、適切な弱い力を継続的にかける必要があるということです。これを実現させるための装置を当院にはご用意しております。また、従来の装置と比べ「痛みが軽減」される効果もあります。

当院で行う治療期間の目安をお伝えします。

矯正治療中のクリーニングは「無料」です！

矯正治療中の歯のクリーニングは自費治療となるのが一般的です。
しかし当院では、「無料」でクリーニングを行います。

矯正治療中は装置をつけているので、磨き残し等が生じてしまい、虫歯や歯周病になりやすいといわれています。矯正治療がやっと終了したのに、今度は虫歯・歯周病の治療になってしまうのはとても残念です。

そのため、当院では矯正治療中でも気軽に、そしてしっかりお口の中のケアをして頂くため、無料でクリーニングを行うこととしています。